人気ロックバンドGLAYのボーカルTERUが名付け親となった競走馬「テルヒコウ」。
先日、私も気になって人生で初めて馬券を購入しました。
デビューから話題を呼び、武豊騎手とのコンビも実現するなど、競馬ファンだけでなくGLAYファンからも大きな注目を集めています。この記事では、テルヒコウの誕生から現在までの歩みをまとめました。
テルヒコウとは
テルヒコウは2023年2月27日生まれの黒鹿毛の牡馬。父は無敗の三冠馬コントレイル、母はミッシングリンクという血統を持ちます。生産は北海道日高町の天羽禮治牧場、馬主は小田吉男氏、調教は栗東の矢作芳人厩舎が担当しています。
名前の由来 ― TERUの「分身」
馬主の小田氏はTERUの友人で、命名を依頼されたTERUは自身の本名「照彦」をそのまま馬名に用いました。TERUはXで「自分の分身のような馬になって欲しいと自分の本名の『照彦』を使った名前にしました」と命名理由を明かしています。一生に一度あるかないかの馬名の依頼を、深く考えた末に自分の名前で受けたというエピソードです。
ちなみにTERUの本名は小橋照彦。母親が昭和の人気歌手にちなんで「照彦」と名付けたそうで、名前をめぐる家族の背景も含めて話題になりました。また、矢作芳人調教師はTERUの「飲み友達」だそうで、厩舎とのつながりも命名の後押しになったといわれています。
デビュー戦で鮮やかな勝利(2025年10月26日)
テルヒコウは2025年10月26日、京都競馬場の2歳新馬戦(芝1800m)でデビュー。3番人気、坂井瑠星騎手騎乗で好スタートから先頭に立つと、スローペースに持ち込んでそのまま押し切る「逃げ切り」で初勝利を飾りました。
勝利を受けてTERUは「きた~~~!!!」とXに投稿し歓喜。坂井騎手も「想像以上でした」とコメントするなど、幸先の良いスタートとなりました。
スプリングSに挑戦も14着(2026年3月15日)
順調に評価を上げたテルヒコウは、2026年3月15日、中山競馬場で行われたG2スプリングS(芝1800m)に挑戦。ここで念願だった武豊騎手との初コンビが実現しました。しかし結果は9番人気で14着に終わり、力を発揮しきれませんでした。TERUはレース後、Xに馬の絵文字を添えて「すまぬ」と一言、悔しさをにじませるコメントを残しています。
大寒桜賞で2勝目(2026年3月29日)
スプリングSでの悔しさを乗り越え、2026年3月29日、中京競馬場の3歳1勝クラス・大寒桜賞(芝2200m)に出走。4番人気ながら西村淳也騎手騎乗でハナに立つと、そのまま逃げ切って2勝目をマークしました。7頭立てで1〜3番人気が馬券に絡めない波乱の決着となり、テルヒコウの勝利がより際立つ結果となりました。
武豊と再コンビ、函館で健闘の2着(2026年7月12日)
2026年7月12日には函館競馬場の北海ハンデキャップ(2勝クラス)に出走し、武豊騎手と2度目のコンビを結成。好スタートからハナに立ち、道中は後続を大きく引き離す積極的なレースを見せましたが、直線でマイネルフーガに交わされ、3/4馬身差の2着となりました。武豊騎手は「決め手の差で負けたけど、いい馬です」とテルヒコウを評価。TERUも「人生で推しの馬ができるなんて思ってもみませんでした。武さん、ありがとうございました!」とレースを振り返っています。
ファンへの「マナー呼びかけ」も話題に
テルヒコウの活躍とともに注目されたのが、TERU自身によるファンへの呼びかけです。函館でのレースを前に、TERUはXで長文の投稿を行い、競馬場に新しく訪れるファンに向けて「こっち向いて、はナシで」など、既存の観戦文化やマナーを守るよう呼びかけました。この発言は「気配りと地元愛に感服」「競馬ファンとして嬉しい」と多くの共感を集め、単なる”推し馬”人気にとどまらない話題を生みました。
まとめ
デビューからおよそ1年足らずの間に、新馬勝ち、G2への挑戦、2勝目、そして憧れの武豊騎手との2度のコンビと、テルヒコウはめまぐるしい展開を見せてきました。GLAYのTERUが自らの名前を託した「分身」の活躍は、音楽ファンと競馬ファンという異なる層を結びつける存在になりつつあります。今後どこまで駆け上がるのか、TERUファンならずとも目が離せません。
