今でも思い出すと嫌な気持ちになる最悪な恋愛。当時は「これくらい私が我慢すればいいか」「私の心が狭いのかな」とずっと自分を疑っていました。今回は、私が経験した中で一番しんどかった恋愛について書いておこうと思います。同じような状況にいる誰かが、少しでも早く「これはおかしい」と気づくきっかけになればうれしいです。
始まりは彼からのアプローチだった
彼と付き合い始めたきっかけは、彼からの積極的なアプローチでした。
その前に付き合っていた彼とは、一度も口論になったことがないくらい穏やかな関係だったのですが、当時の私は結婚に焦りを感じていて、「結婚前提で付き合ってほしい」という言葉に誘われて、深く見極めないまま簡単に交際をスタートしてしまいました。
今振り返ると、ここが一番の反省点だったと思います。相手をよく知る前に「結婚」という焦りだけで関係を進めてしまったことが、後々のしんどさにつながっていきました。
夢と現実がすり替わった瞬間
彼には夢がありました。会社を辞めて独立し、自分の飲食店を持つこと。私はその下積み時代を、生活面でも精神面でも支えてきたつもりでした。だからこそ、彼が放ったひと言が忘れられません。
「お前のせいで、結婚する夢が台無しになった」
何がきっかけだったのか、正直もう覚えていません。ただ、支えてきた側の私が「壊した張本人」にされたことだけは鮮明に覚えています。こうした物言いは、うまくいかないことの原因を丸ごと相手に背負わせる、モラハラの典型的なパターンだったと今ならわかります。
人格そのものを否定してくる
意見が合わなかったり、私が何か指摘したりすると、彼は決まって話をすり替えてきました。
「そんなんだから結婚できないんだろ」
議論の中身とは関係のない、私の人格そのものを否定する言葉。反論する気力すら奪われて、そのたびに「私に問題があるのかもしれない」と自分を責めるようになっていきました。冷静に振り返れば、これは会話ではなく攻撃だったと思います。
友人関係にまで口を出す支配欲
私が友達の誕生日プレゼントを選ぶような、ささやかな場面にまで彼は口を挟んできました。
予算にケチをつけ、その友達自身を見下すような発言をする。自分の交友関係や金銭感覚にまで介入されることで、少しずつ「彼の顔色をうかがってから行動する」ことが当たり前になっていました。
ご飯粒ひとつで始まる不機嫌

ご飯粒を残す食べ方が気になって、軽く伝えただけのこともありました。
それだけで彼は不機嫌になり、いつまでも不貞腐れた態度を崩しません。謝っても、話題を変えても機嫌は直らず、こちらが根負けして機嫌を取るまでその空気が続きました。些細な指摘一つで場の空気を人質に取られる感覚は、今思い出しても息苦しいです。
決定打になった映画館での出来事
別れを決意させたのは、二人で映画を観に行った日のことでした。彼はつまらなかったのか、上映中に何度もスマホをチラ見し始めました。小声で注意すると、途端に機嫌を損ね、上映途中で一人先に劇場を出て行ってしまいました。私はそのまま置き去りにされました。
さすがにこれが最後だと思いました。話し合いをしようとしても口論になるだけで、いいから俺に従えという態度。
最終的には共通の友人に間に入ってもらい、接触禁止にしてもらう形でようやく関係を終わらせることができました。
前々から蓄積されたストレスで彼のことを考えるだけで蕁麻疹が出るし、生理不順になり精神的にも体調でも最悪な日々となっていた私はここでようやく解放されました。
振り返って思うこと
今こうして書き出してみると、一つひとつは「よくある喧嘩」に見えるかもしれません。でも実際は、責任の押し付け、人格否定、交友関係への介入、不機嫌による支配、そして一方的な放置。これらが日常的に積み重なっていました。
モラハラは、殴られるわけでも怒鳴られるわけでもないことが多いです。だからこそ「私が我慢すればいい」「これくらい普通」と自分を納得させてしまいやすいのだと思います。もし今、パートナーの言動に「おかしいな」と感じながらも見て見ぬふりをしている人がいたら、その違和感を大事にしてほしいです。
自分を否定してくる人と一緒にいて幸せになれるはずがありません。あの経験から学んだいちばん大事なことです。

